天然原料を使った香水は、合成香料中心のものより変化しやすい。特にシトラス系のトップノートは、開封後数ヶ月で明らかに変わることがある。これは品質の問題ではなく、天然素材の性質だ。正しく保存すれば、変化を遅らせることはできる。

光と熱が香りを変える仕組み

香水の主成分である芳香分子は、紫外線と熱によって酸化・分解する。特にシトラス系のリモネンやベルガプテンは光に弱く、窓際に置いたボトルは数週間で香りが変わることがある。ウッドやレジン系の成分は比較的安定しているが、それでも高温多湿の環境では劣化が早まる。

理想的な保存場所

最も適しているのは、温度変化が少ない暗所だ。引き出しの中や、光が入らないクローゼットの棚が現実的な選択肢になる。冷蔵庫は温度が安定しているが、扉の開閉による結露がボトルのラベルを傷める可能性がある。使用頻度が高いものは常温の暗所に、長期保存するものは冷蔵庫の野菜室(最も温度変化が少ない)に入れるのが一つの方法だ。

開封後の使用期限の目安

Tapestry Maple Valleyの製品は、開封後二年以内の使用を推奨している。ただしこれは「それ以降は使えない」という意味ではなく、「香りの変化が大きくなる前に楽しんでほしい」という意味だ。特にシトラス系のトップノートを含む「Vallée Verte」や「Eau de Pluie」は、開封後一年半を過ぎると最初の清涼感が薄れてくる。変化した香りが好きという方もいる。

ボトルの扱い方

スプレーボトルは、使用後にノズルを軽く拭いておくと詰まりにくい。ロールオンタイプは肌に直接触れるため、汗や皮脂がボトル内に入らないよう注意する。残量が少なくなったら、小さなボトルに移し替えると酸化を遅らせられる。空気との接触面積を減らすことが、保存の基本的な考え方だ。

香りは変化する。それ自体は悪いことではない。ただ、作った時点の香りを長く楽しんでもらいたいから、保存方法をお伝えしている。わからないことがあれば hello@tapestrymaplevalley.com まで。